No.2.図面と数量(’98.4.5)
これは独立直後のお話し.(あまりに当り前なんで,コンサルタントの新入生へのメッセージです)
依頼業務は河川の拡幅工事の施工計画で,急斜面を掘削して,のり面保護工をするだけの工事.
なんで,こんな工事の施工計画業務が出るのか不思議だったんですが前年度の報告書を見せてもらって納得
しました.
土砂・軟岩・中硬岩など岩種別の数量はでているんですが,
人力掘削・片切掘削・オープン掘削等施工法による仕訳ができてないんです.
多分,私が思うに,前年度お役所のご担当は,そこまでチェックせずに報告書を受取り,いざ積算しようとして
あわてたんだと思います.だって,それじゃあ積算できませんもの.
この例のように技術的にあまり難しくない工事は,元請さんの若手と外注さんの若手が組んで処理して行くんで
しょうが,ままこういう結果になってしまうのかも知れませんね.
学校では,積算とかいうことまで教えませんから.
実施設計におけるコンサルタントの成果品を突詰めるとは図面と数量なんですよ.
業務がなんの為にあるのかといえば,お役所が予定価格を積算する段取をしてあげるわけですから
当然,ある程度は積算基準を知っておかねばなりません.
最近は,積算体系も順次変っていますし,新入生は是非一度ざーと目を通しておいてください.
でないと上述のような二度手間(部分的ではありますが)が発生することになります.
こいつは,明らかに税金の無駄使いです.
でもそのときの,元請さんのご担当からは最近は
『久保島さん施工順序図だけかいてくれませんか.それをもとに数量拾ってもらいますから』と依頼がきます.
しっかり学習してくれたようです.
恥ずかしいので直接口には出しませんが何ともうれしく,頼もしく思ってます(^^).
ついでに積算基準について,ひとこと.
平成9年度から,今まで共通仮設に入っていた仮設工が直接工事費に組入れられています.
(施工サイドの実行予算ではもともと直接仮設として直工に組入れています.)
コスト縮減が叫ばれる中,なんとなく曖昧だった仮設工をより明確に定義して,ともすれば『施工業者泣かせ』
だった部分を『必要なものは必要』とはっきりさせようということだと思います(?)
でないと,施工業者さんは食べていけなくなってしまいます.
そのへんの仮設設計・計画から積算までの橋渡しをしようというのが
『土木工事仮設計画ガイドブック;発行(社)全日本建設技術協会 TEL
03-3808-1547』です.
発注者とコンサルタントの方には必携の書物です.是非,ご一読を.
必要なものを認めた上での,具体的な方策を伴うコスト縮減策でないといけませんよね.
コスト構造を無視した,性急なコスト縮減ではいけないと『お上のトップ』から通達もでているんですが,
場末の一匹狼が知る限りにおいては,どうも役所の出先のご担当はその辺おわかりではないようですね.
それとも『建前と本音』でしょうか?どう思われます,皆さん?
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