No.4.仮設桟橋の設計荷重の間違い(’98.10.11)
今回は,リーマンだったころ,たびたび遭遇したおはなし.
たとえば河川に架ける仮設桟橋で工期が出水期までまたがるような場合は
河川・・構造令?に準拠して桟橋の支間長は12.5M以上というような制限をうけます.
通年施工でなければ,まあ支間6mくらいが標準で,主桁は400Hのダブルサイズの汎用的なリース材で
間に合います・・・・が,
大スパンの時の,施工条件による設計荷重の取り方の問題に起因する設計変更協議に何回か遭遇してます.
工事の対象構造物としては,たとえば橋梁下部工などが多いものと思われますが,桟橋の設計荷重として,
桟橋工が完了した後の締切鋼矢板の打抜きですとか,クラムシェルによる掘削作業時の荷重ですとか,
この辺りの重機(50tクローラー)しかみていないことが多々あるんです.
でも実際には,12.5m先にバイブロで杭を打とうとするととんでもないクレーンが必要になります.
するとまたこれが載る主桁がイタチごっこでとんでもない大きさになるのです.
最低でも80tクローラー&900H程度が必要でしょう.
この辺を考慮してない設計で発注された場合は,図面のとおり小さい桁で済まそうとすると,
桟橋上からの手延方式でなく台船施工に変更するとか,スパン中央に仮杭・仮桁を設けて施工時の桁の
発生応力を減らすとか,そういう対応が必要になります.
仮杭・仮桁を設けるともう架設手間は倍になってしまいます.台船でも同様.
施工サイドから見ると,この架設手間が積算に取入れられていないと,クレーム対応が必要になってしまいます.
ごくごく単純な話しなんですが,初めて計画する場合は結構見落しがちなのかも知れませんね.
大スパンの桟橋を計画する場合は,是非,その施工条件をじっくり考えて見て下さい.
ついでに新人くんのために,バイブロハンマーによる支持杭や鋼矢板打設時のクレーンの決め方について
メモしておきましょう.
1.新日鐵さんの赤本を見て杭や矢板の重量を積算:こら簡単です.
2.積算基準を見てバイブロを決める:低公害型ほど重い.周辺環境による施工条件考慮.
3.機械損料算定表でバイブロの重量を調べる.
4.吊り加重が決ったら,クレーンのカタログを見て作業半径との関係からクレーンの大きさを決める.
機械要覧にも荷重表はありますが,見にくいので,一連のカタログは取寄せておく.
なんで,こんな当り前のことをメモするかというと,
『クレーンの大きさをちゃんと確認したのか?』・・・・と上司から問われた新人くんが,
どうしていいかわからずそのまま,私のところへ電話してくるんですね.
『こんな手順で決めてくんだよ』・・と一度は,教えてやらないといかんですよ・・・いくら忙しいとはいえ・・(^^;).
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