No.6.絵に描いて打てないものは打てない(’98.7.12)
このお話は,リーマンだった頃の長○の地下駐車場工事に携った時のお話.
市街地の公園の下に駐車場をという工事で,設計は東京のあるコンサルタントさんでした.
敷地の広さは結構な広さで200m×200m,掘削深さは8m位だったでしょうか?
堆積軟岩層への大口径ボーリングマシンによる親杭建込み工法とグラウンドアンカーによる
土留工事でした.
土留壁の平面的な計画ライン4辺のうち1辺は民家に近接していました.
(その他3辺はかなり余裕あり.)
土留杭センターラインと民地境界までのクリアランスが50pしかないのですね.
これでは,どうしても杭(H鋼)を打てないのです.
ボーリングマシンを据えて打とうとした場合,最低でも杭心から民家壁までのクリアランスは1mは必要です.
どうしてこんな設計になるのか・・・・???
ゴミ焼場での経験を買われて,この工事も高田さんが担当されましたが,
さんざん協議した結果,押しの強い高田さんは,駐車場本体を50p平行移動しました.
(仮設の図面も進入路計画も全部やり直しです)
あれこれいうても,絵に描いてみて,打てないものは打てないんです.
これは発注後の着工間際でなくても計画段階で明らかなことなんですが
どうしてこういう設計がまかりとおってしまうんでしょうかね?
発注までには相当な人数の技術者が図面を見ているはずですが,不思議,きわまりありません.
そのほか,仮設工においては細かいところに施工不能な箇所が多々あり,
その都度変更協議を起しますが,お役所の方も公園課の建築屋さんなためようと判断できず,
とうとう遙々東京からコンサルさんのご担当が派遣され,常駐しました.
しかし,どうもプロパーの方ではないようで,高田・久保島コンビの矢のような検討書攻撃に耐えきれず,
しばらくして夜逃げされましたが・・・・(^^;)
で,こういう場合など,工法を決めた時点で?と思ったら,その使用機械の絵を描いてみれば
すぐ結論はでるのです.
コンサルさんの若手の諸君は,実際の工事については経験がないからこういう問題は苦手だ・・・とか
わからないと思いがちですが,施工計画においては,スケールのある図面に重機の寸法を
落してみることで解決することが多いんですよね.
これは,別に現場経験がなくてもできますし,本当に細かな疑問に思うところだけ
機械メーカーさんなり,専門工事業者さんに問い合せればすむんです.
是非,自分でちょこちょこっと絵を描いてみる習慣をつけましょう.
当社で保有の建設重機の絵(JWC)を公開したいところですが,おおもとは
JELLY9の『建設業シンボル』なんで,まずいっす・・・・ごめんなさいね.
まあ,そのうちネット上の重機の絵のダウンロードサイトも充実してくることでしょう.
土工協のCALSサイトの担当者さん,がんばって下さいね.とっても期待してます(^^)
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