No.8 撤去できないアンカー(’01.1.8)


さて,当ささやかなコーナーもホントに久しぶりの更新です.

HP開設当初は舞い上がりモードで,なんやかやと書き連ねてましたが・・・
VCCでの色んな議論を見てますと,コンサルさんもホントにしっかり考えてるんだなぁ・・・というか,
考えてる人もいるんだなぁということを実感しまして,長い間ここに書き込む気力が失せてました.

でも中にはこんな初歩的なことでも参考にしてくれる人もいるようですんで,1年振りの更新です.

この物件は,このコーナーの前書きに書いている物件そのものです.
もう,ほとぼりも冷めたころだから紹介してもいいでしょうか.

平面規模100m×100m,掘削深さは10m程度.
梁スラブ型式の一層の地下構造物を作る工事.
土留壁はSMW,支保はアンカー3段.

敷地に余裕がなかったのでしょう,躯体の外面からSMWの壁までは70pしかありませんでした.

断面図はこんな感じ.



入札用の見積りしているときも『おいおい何か変だぞ,施工出来るんかい?』って
感じだったらしいのですが,チェックするとだめなんです.

元設計の考え方は側壁をスラブ下まで立ち上げた後,側部を埋め戻して2段目のアンカーを撤去する・・
なんですが,片持梁になっちゃうので側壁の配筋が保たないんですね.

平面規模がでかいから,内梁かますわけにも行かないし.

これはもうSMWの芯材をランクアップしてやって,2段目のアンカー位置を
頂版上部に変更してやらないとダメなんです.

地盤条件の違いにより色んなタイプに分れてまして,設計計算書はキングファイル1冊分もありました.
残念ながら・・・・全て廃棄処分です.

後から よ〜く情報を獲ってみると,地場のコンサルさんがアンカーの専業者さんに頼んだ設計だったようです.
アンカー屋さんのご担当はコンクリートのことわからんかったんでしょうね.
それをコンサルさんもお役所も見過してしまったようです.

ホンのちょっとしたことですが,発注後の差替えはホントに大変なんですよ・・・.
施工できない図面・・・だけは 避けたいですね.

>中野目さんへ
 冬休みの宿題 遅れてご免なさい.
 間に合わなかったでしょうね.
 こんないい加減な奴ですが,今後ともよろしくです・・・m(_ _)m

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