No.14.岩盤と転石層の杭打:難しいのはどっち?(’98.5.3)
このネタはルー山中氏からのご提案.
標題の件,どちらが難しいかと云えば文句無しに転石層.
一つはトルクの問題.相手が岩盤のように動かなければ少々固くともオーガーで削れる?
(けずれなかったこともあったなあ)けど,ルーズなマトリックスの中にある転石なんかでは固定されないから
確実に掘削するのはかなり難しいのです・・・
そのほか,安定液掘削をする場合は,転石層では逸泥の問題があってこれも難儀するようです.
転石層で私が一番最初に苦労したのはもう12〜13年前になるでしょうか?
唐津の風化花崗岩地帯のベノト杭打でした.
風化層に未風化部分が転石として残っておりどうしてもベノトでは掘進できなくなりました.
さて,どうするか?現場支援ですから待ったなし.
当時は,全旋回工法のはしりとして唯一エクセル工法とかいうのがあっただけで
機械は長野県に?台とか.これを持ってくるわけにも行かず,専業者さんたちと色々相談した結果
プレグラウト+大口径ボーリング工法ということになりました.
これは,転石が動かないように事前にセメント系の注入で固結させておき,その後大口径ボーリングを行なう
という工法です.工期が迫っていたこともあり安全確実な工法の採用となりました.
唐津の舞鶴城下の現場で,専業者さんの世話役さんの博多弁が響きわたり,無事杭打が完了しました.
その後は,技術開発によりダウンザホールハンマーとか,全旋回の工法も色んなメーカーが機械を開発している
ようですね.
杭打屋さんに聞く話によると,全旋回のマシンはベノトの機械を持っていたところが順次買い換えている様子.
最近では,建築の基礎工事業者さんも購入するようになり,一気に相場が崩れたそうです.
(民間建築は単価勝負ですからね・・・大変でしょう)
多分,値崩れ防止の観点から(?)杭打業者さんが集って,積算基準をつくったようです(ちごうたらごめんなさい).
『大口径岩盤削孔工法の積算』という本に,オーガー削孔,ロータリー削孔,パーカッション削孔,ケーシング回転
削孔の各工法の特徴,適用地質,施工要領,施工歩掛り等が整理されています.
お手元に一冊あると,礫地盤ですとか転石地盤での工法選定に便利ですよ.(^^)
『(社)日本建設機械化協会 tel 03-3433-1501』
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